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ジュピター;巨大ガス惑星の大赤斑と生命の散逸構造 [散逸構造]

木星.jpeg

太陽の直径の11倍もある木星はその大きさもさることながら,
気体の下の陸地という僕等の惑星のイメージを完全に裏切る
点でも驚異の惑星である.
 ガス惑星である木星には大赤斑(GRS)と称される地球が2個分入って
しまうような巨大な模様があり,望遠鏡マニアの格好の観察
対象となっている.驚くべきことにこの模様は安定していて,
100年単位で基本形が維持されているという.
 木星の表面温度は摂氏ー140度で絶対0度から比べれば桁違いに
高い.これは太陽からの輻射熱エネルギーの予想値も上回る
値で内部からのエネルギー流出があることを示している.
エネルギー動態の散逸構造ときわめて安定した構造の存在,
これは複雑系の論客;スチュアート・カウフマンに生命体との
アナロジーを示唆させる一文を思いつかせた!
 
「自由生活を営む生物はすべて非平衡状態にある.実際,生物圏
それ自身も太陽の放射熱の流動によって駆動される非平衡状態
である.」スチュアート・カウフマン著,自己組織化と進化の
論理,1999,p.47,米沢富美子訳.

 カウフマンの理論はアナロジーの論法が飛躍に満ちていて
スリリングである.

しかし,「複雑系」の主張は一時の熱狂が去った後は流行病のように見聞きすることが
少なくなったのはなぜだろうか.

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